6月17日に開催された、メディアの将来像を考える会6月例会のご報告です。

午後7時から早稲田大学26号館302号室で、株式会社ビデオリサーチ/マーケティング事業推進局長の布川英二さんにお出でいただき、開催しました。出席者はオブザーバーを含め20人でした。

布川さんは「メディアメジャメントデータからみたメディアの今と将来」と題して、「オーディエンスをとりまく環境」「オーディエンスの動向」「オーディエンスから見たメディア・コンテンツの位置づけ」「デバイス所有状況とメディア接触量」について、「数字」という一つのファクトに基づいて、それらの推移と現在の状況を詳しく報告されました。最後に、急速に進展しつつあるメディア利用の個人化の中での「つながり方」模索の重要性を指摘。突き詰めると、「多様性・異質性・納得性・体感性・肉体性・操作性・効用性・偶然性(人・情報との偶然の出会い)」といった、人間の“快感要素”の実現が重要なのではないかと強調されました。

そのお話を受け、根本正一さん(日経新聞社)をはじめ出席者から、「テレビにとっての視聴率の意味」「テレビにおけるF1、M1から高齢者へのターゲット移行の実情」「ビッグデータとビデオリサーチ社データの質的な相 違」「ネット時代においては『偶然性』がかえって削がれている。それをどう回復するか」などについて、 質問や意見が次々に出されました。例会は午後9時に終了、その後布川さんを囲んで階上の「西北の風」で食事会を兼ねた懇親会。サポートの学生2人も加わって、若い世代との意見交換も活発でした。

【出席者】 石渡正人(手塚プロ)、一條英俊(北海道新聞社)、大塚敦子(アサツーディ・ケイ)、尾高泉(日本新聞協会)、金沢浩明(日経新聞社)、河村浩(イッツ・コム)、下村健一(慶応大学)、高久陽男(朝日新聞OB)、高比良美穂(ニューメディア研究所シンキング)、竹之内満(毎日新聞社)、中北宏八(朝日新聞社OB)、中田彰生(早稲田大学メディア文化研究所)、根本正一(日経新聞社)、三上義一(目白大学)、森治郎(早稲田大学メディア文化研究所)、山崎敬子(日本ペンクラブ)

【オブザーバー】 雨森拓児(朝日新聞社)、勝田敏彦(同)、小梶嗣(同)、長茂男(下野新聞社)