<2>サブスクリプション2.0は従来の月額課金とどう違うのか…キメラ代表取締役・大東洋克さん

◆サブスクは魔法の杖ではない

サブスクリプションの種類について説明する大東洋克さん

サブスクリプションの種類について説明する大東洋克さん

 デロイトのレポートによると、2012年の時点で広告が収入の90%を担っていた媒体も、2020年までにサブスクリプションが収入の50%を占めるようになると予測されている。

 サブスクリプションの種類は、大きく分けて以下の4つがある。
(1)フリーミアム型:基本は無料だが、一部コンテンツが有料(例:CNBC PRO
スクリーンショット 2019-12-15 18.45.55(2)メンバーシップ型:会員登録や有料購読をして初めて記事を閲覧できる(例:THE Athletic )
スクリーンショット 2019-12-15 18.46.17(3)メーター課金型:閲覧できるコンテンツ数に上限(例:Bloomberg )
スクリーンショット 2019-12-15 18.46.25(4)ハイブリッド型:それぞれの型の組み合わせ(例:The New York Times ) 
スクリーンショット 2019-12-15 18.46.33(5)番外:投げ銭型The Guardian

スクリーンショット 2019-12-15 20.18.02◆成功のカギはロイヤルユーザーの育成


 日本では、メンバーシップ型とハイブリッド型が多い。UI/UX(ユーザーインタフェースとユーザー体験)的に、有料課金へのハードルが高いものが目立つ。海外は基本有料で、無料は広告がつくというモデルが多い。

 サブスクリプション成功の鍵は、ロイヤルユーザーの育成にある。新規ユーザー→エンゲージドユーザー→再訪ユーザー→ロイヤルユーザー→登録ユーザーという流れを理解して、それぞれのユーザーに合ったコンテンツを提供すべき。

スクリーンショット 2019-12-15 18.47.01 データによると、新規ユーザーの60%は1週間以内に再訪していない。ここをどう改善するか。新規ユーザーの数だけを見ていても、登録ユーザーは増えない。

 流入経路によって、ユーザーのロイヤルティは違う。ソーシャルメディアやニュースポータル経由のユーザーは、ロイヤルティが低い傾向がある。記事を読んでも、どのメディアの記事なのか気にしていない。

大東タテ 日本のメディアはトップページを軽視しているが、ロイヤルユーザーを育成するためには重視すべき。トップページがブランドになり、信頼感も醸成される。ロイヤルユーザーが読みたいコンテンツが並んでいるトップページにすべき。

◆求めるコンテンツに出会えるUXの設計を

 サブスクリプション成功のためには、課金装置を設けるだけでは不十分。ユーザーが求めるコンテンツがちゃんと届いているか。分析や評価をしながら、ユーザーが求めるコンテンツに出会えるUXの設計をする必要がある。

スクリーンショット 2019-12-15 18.47.29<3>ジャーナリズムをデジタルで売るには?…朝日新聞「論座」編集長・吉田貴文さん