メディア経営研究会の第2回発表会が、7月16日午後7時から早稲田大学3号館606教室で開かれ、中国・新華社の記者で早稲田大学大学院政治学研究科公共経営専攻に学ぶ葉佳さんが講演した。
 
中国メディアの変化を解説する葉佳さん

中国メディアの変化を解説する葉佳さん

葉さんは2003年に新華社(正式名称・新華通信社)に入社。2007年から2年間、東京支局記者として経済問題を取材した経験を持ち、現在は同社に在籍しながら、1年間休職して早大で勉強中だ。講演では流ちょうな日本語で、 中国の巨大メディアの一つである新華社通信のデジタルメディア戦略と、メディア環境の激変を解説した。
 
中国でもデジタル技術の進歩と共に、報道手段の多様化が一気に進み、単一報道からマルチメディア報道へとメディア環境が激変している。その中で、エンドユーザーへの配信手段を持たない通信社の危機感が、2008年に「戦略的モデル転換」構想を策定し、組織やビジネスモデルの変革に着手する原動力であったことなどを解説した。
 
モデル転換の柱は「マルチメディア業態化」「サービス対象の拡大」「対外発信の強化」の3つで、2012年にはニューメディア業務を集約したセンターを本社内に設置。アプリ対応や海外ネットワークの拡大などで、発信力を高めてきたという。 
 
 
会場からの質問に笑顔で答える葉さん

会場からの質問に笑顔で答える葉さん

目標をほぼ達成した今、葉さんは今後の同社の課題として、政治性の強い中国報道機関がより親近感を醸成することの必要性や、自己PR活動の重要性などをあげた。
 
※葉さんは2015年9月に、早稲田大学公共経営大学院を修了し、現在は新華通信社外事局副処長。
 

PDF 葉さんの講演資料
ファイル名:20150716Xinhua.pdf
ファイルサイズ:約2MB