会場ヨコ2 最後に、コンテンツの権利や信頼性の基盤に触れ、「(ブロックチェーンによって、フェイスブックのような)SNSではなく、メディアが信頼性の基盤をリードすることに意義がある」と締めくくりました。

 講演後の質疑応答では、「ネットの評価システムでは、(記事が)芸能関係などページビューを稼げるのものばかりになるのではないか」「政治問題のSNSに政治家が大衆受けするようなことばかりを書いて、『いいね』を多く取ろうとすることには問題ががあるのではないか」「ブロックチェーンの良さは分散管理による中央集権の破壊にあるというが、一方で(三菱UFJ銀行のような)大企業がそれを利用することで権力を持とうとしているのは(その良さと)相反しているのではないか」など、活発な質問が出されました。

 これに対し、堀さんは「単純にいいね! の数を競うのではなく、複雑なエコシステム、インセンティブシステムを考える中で対応する方法もある。メディアも中長期的な評価の仕組みを開発していくべきだろう」「政治家(自身)の発言が(記録として)残ることに価値があるのではないか」などと答えました。

■堀さんの略歴
 1961年愛知県名古屋市生まれ。1984年中央大学法学部政治学科卒。1986年日経マグロウヒル社(現日経BP社)入社。日経パソコン、日経ネットナビなどの雑誌副編集長を経て、2015年独立。現在(株)コンテンツジャパン代表取締役/(株)ブロックチェーンハブ インダストリーアナリスト。ブロックチェーンのビジネス利用のコンサルティングおよびプラットフォーム開発を手がける。
 現在、「文化通信」にて「生まれ変わる出版プラットフォーム」を連載中。