講演する桂さん(左)

講演する桂さん(左)

4月14日開催のメディアの将来像を考える会4月例会のご報告です。

 同日は午後6時半から早稲田大学26号館302号室で、メディア研究・発言者の桂敬一さんにお出でいただき開催しました。出席メンバーは24人でした。

 桂さんのお話のテーマは「今後のメディ アの可能性をどう拓くかー日本のジャーナリズムが直面する危機とその打開の方向」。メディアの可能性については、「デジタル化などのメディ アを取り巻く直接的環境」「政治状況」「文化状況」「グローバライゼーション、各地での紛争などの国際環境」など多くの要素が複雑にから みあっていますが、桂さんは特に日本の政治、社会状況に見られる「安倍的なるもの」と、デジタル化の進展の中でのジャーナリズムの現状と可能性の方向を取り上げられました。

 前者については 「自由への圧迫」と「戦争への道」が顕著になってきたことを指摘。日本のジャーナリズムがそれに抗する論理と努力を著しく欠いていること、後者については情報のクラウド化、ビッグデータ化が持つ「個人と情報のたこつぼ化」など陰の部分の克服がまったく不十分であるとして、そのことを直視し克服の道を探ることに「ジャーナリズムの可能性のスタート」があることを強調されました。

 これらの報告、問題提起に対して出席メン バーから、「ジャーナリズムの役割」 「ジャーナリズムと国益」「近代ジャーナリズムの本質」「(首長から見た)最近の記者の取材ぶり」などについて質問、意見、報告が 次々に出され、予定時間を30分近くオーバーする結果となりました。

 終了後は近くのレストラン「高田牧舎」で12人(他に会費出席1人)が桂さんを囲み、さまざまな角度から「メディアの可能性」を拓くための意見と情報の交換を続け、午後10時15分に散会いたしました。

【出席者】24人
青山一郎(ペーパーメディア研究所)、阿部裕行(多摩市長、元日本新聞協会)、井坂公明(時事通信社)、石渡正人(手塚プロ)、一條英俊(北海道新聞 社)、稲垣太郎(早稲田大学)、尾高泉(日本新聞協会)、加藤孔昭(早稲田大学メディア文化研究所)、金沢浩明(日経新聞社)、川村晃司 (テレビ朝日)、清水真(昭和女子大)、高久陽男(朝日新聞OB)、竹之内 満(毎日新聞社)、中北宏八(朝日新聞社OB)、中田彰生(早稲田大学メディア文化研究所)、根本正一(日経新聞社)、橋場義之(毎日新聞社OB)、坂東塁(楽天)、村本理恵子(エイベックス・エンタテイ ンメント)、望月義人(玉川大学)、森治郎(早稲田大学メディア文化研究 所)、山口実(日本フォーム印刷工業連合会)、山本陽一(日本ケーブルテレビ)

なお座長森のアドレスはmori-jiro@aoni.waseda.jpから j.mori@kurenai.waseda.jpに変わっています。ご注意下さい。(幹事)