28日開催のメディアの将来像を考える会のご報告です。

同日は2月例会の前倒しとして午後6時半から早稲田大学26号館302号室で、出版デジタル機構社長の野副正行さんをお迎えして開催しました。会員・オブザーバーの出席は26人でした。

野副さんは慶応義塾大学理工学部からソニーに入社、33年間間の同社勤務のうち20年はアメリカで営業・マネジメントの仕事をされていました。その分野はエレクトロニクス、通信、エンターテインメントと多岐にわたっています。ソニーが映画会社のコロンビアを買収して設立したソニーピクチャーズの副社長、社長なども経験されました。ソニー常務からボーダフォン副社長、I&S BBDO社長を経て昨年(株)出版デジタル機構の社長に就任されました。

そうした多彩かつその都度責任者として活動された(現在もされていますが)経験をもとに、1)現在、メディア世界にテクノロジーが及ぼしている影響2)メディアはその変化・発展をどのように 採り入れていくか 3)それを効果的におこうなうに当たっての課題とその解決、についてそのときどきの実例を紹介、企業特にメディア企業において今後の運命のカギを握るのは1)テクノロジーへの対応力 2)即時性、個人化、信憑性、新しさ、検索力を磨くこと、の重要性を力説されました。

お話の後、松井正さん(読売新聞社)が発言の口火役となっての質疑応答・意見交換も非常に活発で、1)新たな状況を迎えたときの日米の取り組み姿勢の違い  2)衰退しつつあるように見えるコンテンツ創出産業の現状をどのように突破するか 3)電子書籍の可能性を拓くための方策 4)電子事業展開にあたって既存コンテンツの「著作権」をどうクリアすべきか、など多岐にわたって意見が交わされました。

2時間の例会の後、近くの「高田牧舎」で野副さんを囲んで懇親会。ここでも約20年のメディアの激動のさまざまな場面での「裏話」なども 交わされ、刺激に満ちた時間を過ごしました。

【出席者(敬称略)】 青山友子(文化通信社)、石渡正人(手塚プロ)、 一條英俊(北海道新聞社)、稲垣太郎(朝日新聞社)、植田奈保子(産経リビング新聞社)、大塚敦子(アサツー ディ・ケイ)、淤見守里(WOWOW)、久保まり子(日本生活情報紙協会)、小関新人(東京読売サービス)、下村健一(慶應義塾大学)、鈴木祐司(NHK)、高久陽男(朝日新聞社OB)、中江有里(脚本家、女優)、中北宏八(朝日新聞社OB)、中田彰生(早稲田大学メディア文化研究所)、松井正(読売新聞社)、三上義一(目白大学)、望月義人(松蔭大学)、森治郎(早稲田大学メディア文化研究所)、山口実(日本フォーム印刷工業連合会) オブザーバー 入岡祐樹(文化通信社)、樫村伸哉(朝日新聞社)、佐古めぐみ(ネオンテトラ)、田中章義(作家)、谷藤良昭(千葉市幸町第2中学校)、羽田智恵子(途中塾)

(幹事)